Q:最近の機械モノは操作が難しくて、私はまったくダメなのですが、そんな私でも操作できますでしょうか?
A:かなりの数を出荷致しましたが、取り扱いできないと言ってこられた方はほとんどいらっしゃいません。操作方法でちょっとした勘違いをされておられた方も、それを指摘するとすぐ使えるようになりました。
日本語のわかりやすい取扱説明書も付属しておりますし、どうしてもわからないことがあれば、お電話いただければ担当の者が誠心誠意対応させていただきますので、ご安心ください。なお、操作要領は、テレビのリモコンに近い感じです。
Q:大きさはどのくらいですか?
A:本体のサイズは、70(横)×115(高さ)×18(厚さ)mmです。携帯電話くらいの大きさで、片手で持てます。iPhoneより軽いです。
Q:そもそも何のための機械ですか?
A:脳波をアルファー波やシータ波に誘導して、リラックスしたり、瞑想したりするための機械です。瞑想を行うには、そのような状態に至るための知識やテクニックを必要としますが、この機械にはそのようなものはまったく必要ありません。KASINAをセットして黙って座れば、必然的にそのような境地に誘われます。
Q:脳波をアルファー波やシータ波に誘導するための原理がよくわかりませんが、どうすればそうなるのでしょうか?
A:KASINA は、ゴーグル(光)とヘッドフォン(音)によって、視覚と聴覚を刺激します。まず、眼を閉じた状態で光を点滅させることによって、光の渦や縞模様が見えてきます。
皆さんも、夕方時、電車などに乗っていて、まぶしい夕陽のため目をつむった、という経験があるかと思います。このとき、太陽光があたったり、林立するビルに遮られたり、ということが連続的になることによって、まぶたの裏に万華鏡のような色彩が浮かぶことがあったのではないでしょうか。
この現象を応用して、ウィリアム・バロウズ(※)という著名な作家が、光のフリッカー(点滅)を使って変性意識に誘導する機械「ドリームマシン」を考案したのが、この種のブレインマシンの原型です。
KASINAはこれを究極まで発展させた装置です。複雑に微分的に変化する光の点滅とパルス音によって、脳波は自然にアルファー波やシータ波に誘導され(アルファー波の検出装置によって、科学的に検証されています)、半分眠って半分起きているような微妙なバランスの状態になります。
そして、光の波動や渦巻き、縞模様のフラクタル的な変化、プログラムに埋め込まれた自然音やバイノーラルをふくむSE(サウンド・エフェクト)が、潜在意識の映像を喚起させるきっかけとなります。つまり夢を見ているような状態になるのです。
人間は、レム睡眠時に、覚醒時に取り入れた視覚・聴覚などの五感情報を整理・再構成するといわれています。簡単にいえば、昼間に自分がとった行動を反省し、自分が行わなかった行動のもたらす可能性を含めて、さまざまな取捨選択の組み合わせをもう一度試み、問題点を洗い出し、新たな発想を紡ぎ出す作業をしているというのです。弊社の編集子も、よく朝方5時ころにがばっと起きあがって、編集校正上のミスにとつぜん思い当たる、ということがあるようで、皆さんにも思い当たることがあると思います。
一見、無意味でカオス的な展開をするレム睡眠時の「夢」は、そういう脳内作業のひとつの反映なのです。「夢」こそは、あらゆるインスピレーションの宝庫といってよいでしょう。
KASINAのユーザーその夢見の状態に酷似した意識状態に誘導されますが、就寝している時に見る「夢」の状態とは違って、半分意識は残っている明晰夢の状態ですので、インスピレーションをピックアップしやすい状態にあるともいえましょう。また、セッション体験中にそういった状態に誘導されるのはもちろん、継続的にこのような経験を重ねるうちに、就寝した状態でも自然に明晰夢を見るようになり、夢見の質を高めることができるようになります。なかには、夢をコントロールしたりできるようになった方もいらっしゃいます。
※夢見の技法については、大宮司朗先生の著書『玄想法秘儀』参照。
※弊社発売のビデオ「ウィリアム・バロウズ/タワーズ・オープン・ファイアー」(VHS。定価6,800円+税)でも、ドリームマシンに触れています。
Q:KASINAの電源はどうなっていますか?
A:充電式のバッテリーを内蔵しています。付属のUSB電源アダプターで、ご家庭のコンセントから充電できます。使い方によりけりですが、フル充電で通常は1 週間はもつと思います。
Q:ブレインマシンKASINAは単体で使うものですか? それとも昔のシンクロエナジャイザーやメガ・ブレインのように、CDプレイヤーやiPhoneなどの音楽プレイヤーと接続して使うのでしょうか?
A:KASINAはそれ単体で音楽プレイヤーとしての機能を持っています。そしてセッションプログラムは着脱式の8ギガのマイクロSDカードに収録されているので、電車のなかでも公園でも旅先でもどこでも気軽に持ち運び、単体で楽しむことが出来ます。もちろん、セッションの種類によってはiPhoneやパソコン、CDプレイヤーなどと接続し、自分の好きな音楽とミックスして楽しむこともできます。つまり、単体でも他のプレイヤーと接続してもどちらでも使えます。
Q:基本的に単体で使えるということは、ブレインマシンKASINAのプリセットセッションは音楽と一体化しているわけですね。
A:音楽と一体化しているセッションもあれば、そうでないものがあります。SpectoraStrobe 方式とAudioStrobe方式のセッションの多くは音楽と一体化していますが、パルス音だけのものもあります。特別付録のメガ・ブレインのセッションや、「KasinaBasic」というフォルダーに入っているセッションはすべてパルス音だけです。このようなタイプのセッションの場合、もちろん単独で楽しむことも出来ますが、自分の好きな音楽といっしょに楽しめばより効果的かもしれません。その場合は付属のオーディオケーブルでiPhoneやパソコンのヘッドフォンジャックとKASINA 本体のAUX をつなげばいいのです。
Q:SpectraStrobeとかAudioStrobeというのはなんですか?
A:どちらも音声トラックの不可聴帯域(人間の耳には聞こえない帯域)に特定の信号を書き込み、それによってゴーグルのLEDを点滅させる技術です。いまふりかえれば、ヘンリー川原氏が考案した「スターゲイザー」はその先駆的な技術だったと言えます。AudioStrobeは欧米の各種ブレインマシンの共通フォーマットになっていますが、SpectraStrobeに対応する機種はKASINA だけです。
Q:「スターゲイザー」みたいに、音楽そのものに反応して光が点滅するモードはありますか?
A:ColorOrganモードがあります。ややアップテンポでメリハリのある曲のほうが効果的ですが、その楽曲自体が持つエッジやグルーブ感によって、意図したプログラムでは再現できない無限の光点滅パターンが生成されますので、この楽曲はどんな展開になるのかと毎日楽しみになります。あまりピンとこない方は、iTunesのビジュアライザーを超絶グレードアップしたようなものと思ってください。とあるミュージシャンの方は、これを体験すると、二度と手放せないと言っていました。なお、青色LED が加わり、ピックアップする周波数帯がLEDの色ごとに変移するため、「スターゲイザー」よりさらに複雑で微妙な変化を楽しむことができます。
Q:4万8千円の価値はありますか?
A:考えてみてください。46 種類のSpectoraStrobeセッションは、光点滅のプログラムが無くとも、アンビエント(環境音楽)CDのように楽しめます。全セッションでCD20枚くらいの収録分数になりますので、市販のアンビエントCDが1枚2,400円くらいとすると、これだけでも元がとれます。これに加えて脳波をα波やθ波にして脳力開発ができ、とどめは、お好みの音楽を脳内映像変換できるColorOrganモード。もう、これは買うしかないでしょう。