シンクロエナジャイザーそれともブレインマシン?

KASINAって昔のシンクロエナジャイザーみたいなものですかとよく尋ねられる。

答えはイエスである。性能は複葉機と最新式のF22戦闘機ぐらいのちがいはあるにしても、シンクロエナジャイザーはゴーグルの光とヘッドフォンから流れる音で脳波を誘導するというAVS(Audio Visual Stimulus音と光の刺激)のコンセプトをコンパクトに実現したもっとも初期の装置であったことは間違いない。

シンクロエナジャイザーは米国オハイオ州クリーブランドにあるシンクロ・テック社のデニス・ゴルゲス博士によって開発された世界最初の普及型ブレインマシンのブランド名だった。

そのシンクロエナジャイザーが武邑光裕氏によって日本に紹介されたのは1988年のことである。

シンクロエナジャイザーには複数の人間が体験でき多彩なプログラムを内蔵しマニュアル操作が可能な業務用マシンとコンパクトなパーソナルユースの2種類があった。前者は六本木に開設された「ブレイン・マインドジム PSY」という日本初の会員制リラクゼーション・ヒーリング・サロンに設置され、八幡書店ではパーソナルユースのマシンを輸入発売して話題になった。

そして1991年にはユーミンのアルバム「DAWN PURPLE」のジャケットにはシンクロエナジャイザーのゴーグルを装着する写真が用いられ、いつのまにかシンクロエナジャイザーが日本ではこの種のデバイスの代名詞のようになったのである。

現在ではブレインマシン、マインドマシンが一般的であるが、アメリカでずばりAVSという言い方が主に学術論文などを通じて普及している。Audio Visual Stimulusずばり「音と光の刺激」の略称で、デバイスそのものと手法の両方を表現している。

というのもブレインマシンBrain machineはBrain-machine Interface : BMI(ブレイン-マシンインターフェイス BMI 脳の信号を読み取りコンピュータに伝達する技術)と混同されることもあるし、脳波誘導装置という意味にかぎってもバイオフィードバックや橋本健のアルファコイル、政木和夫のパラメモリーも含まれることになってしまうからである。

究極の超絶進化形シンクロエナジャイザーKASINA

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